2013.12.06

vol.10 テーブルマナー

エスポワールでは、シェフの藤木が長野県松本市の「松本第一高校」の講師をしており、
毎年初夏に生徒がテーブルマナーと生産現場を学びにやって来ます。
この高校には、食物科という調理師を養成する学科があります。そこの1年生が、エスポワールの野菜を作って下さっている農家さんの所へ見学に行き、
その後テーブルマナー講習を兼ねた食事会をします。
農場見学では、どのように野菜が出来ているのか、また農家さんの農作業の話、苦労話など
普段当たり前に食べている野菜を改めて見直す機会にもなりますし、毎回、野菜をもっと大事に
食べかければいけないと感想を言ってくれる生徒さんも多いです。
その後、エスポワールにて私が担当するテーブルマナー講座です。ここでは、基礎となる
ナフキンの使い方、ナイフフォークの使い方、スープの飲み方などの作法を学びます。
またイギリス式フランス式といった違いも知ってもらいます。

講座では、生徒達に共通のルールの中で食事をすることの楽しさも知ってもらいたいと思っています。
スポーツは、決められたルールの中で競い合う事に充実感や喜びを感じます。
テーブルマナーもスポーツほど厳しいものではありませんが、良いとされる作法に則って食事をすると
不思議と楽しく、会話も弾み、その食事の時間が充実したものとなります。
また、これからより国際化していく世の中では、海外の人たちと食事をする機会も出てくると思います。
その時に、テーブルマナーを知っておくと、よりコミュニケーションもとりやすくなると思います。
食事を楽しむことが出来れば、料理を作る側・サービスする側の立場になったときでも、より追求心も
出てきます。この講座では、料理や食材の話も加わって、生徒達には伝えたい事だらけですが、
何よりも楽しく食事をしてもらうことを大事にしています。
食べる事とは有り難い事であり、楽しい事でもあり、裏側には苦労もあります。
そういったものを知り、時間を共有する人たちへの気遣いの中で本当の『食の楽しさ』が実感出来るものだ
と思います。
エスポワールでは、今後もこのような生産現場と食事を結んでの講座も行っていきたいと思っています。
是非、皆様もより充実した食の時間をお過ごしください。

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