毎年開催しているこの時期のワイン会のテーマ食材は「天然キノコ」です!
天然ものゆえ、気候に左右されてしまうので毎年キノコが採れることを願うばかりなのですが、今年もキノコ採り名人に多種のキノコを採ってきていただき、ワイン会を開催することができました!
今回の料理とワインはこちら↓
セミナー要素も兼ね、キノコの画像も見ていただきながらの料理説明スタイルでした。
アミューズは夏から秋にかけて採れる旨味たっぷりキノコのアカヤマドリタケを並べて作ったキッシュです。
焼きたてをお楽しみいただくため、直前でタイミングを合わせて調理しました。熱々のキノコの凝縮した味とチーズの香りからのスタートです。
ワインは信州のスター生産者城戸ワイナリーのプライベートリザーヴ ピノグリです。城戸さんのピノグリは凝縮した味わいでアプリコットなどの香りがあり美味です。
今回のオードブルは、7種のキノコを加熱、マリネしてのサラダ仕立てです。こんなに多くの品種を使った1皿はなかなかないのでは(笑)どれがどのキノコか皆さん夢中で召し上がっていただきました。
それぞれの触感の違いとヴァニラの香りをピノムニエからなるシャンパーニュと合わせていただきました。
ふた皿目の前菜は、複数のキノコを混ぜ込んだリゾットと、煮込んだ鰻とキノコをパーツフィローという薄い生地で包焼きにしたお料理です。ウナギの風味と柔らかな触感がキノコと合い新たなクセになる味わいになります!そこにまろやかなリゾットを添え、ジュラ地方のサヴァニャン種を使ったワインで個性的なマリージュをお楽しみいただきました。ジュラ地方のボディと酸を持ち合わせるワインが、このお料理の印象を変えてくれとても面白いマリアージュです。
メインディッシュの一皿目は、天然キノコのソテーと豚肉とキノコのガランティーヌの盛り合わせです。
アカジゴウというキノコは、名人曰く味があり一番好きなキノコだそうです!それを豚肉と混ぜ合わせガランティーヌを作り、たっぷりのバターでソテーしたヤマドリタケモドキを添えての料理は、ワインとの相性抜群でした。
合わせたのは熟成によりキノコとの相性も良くなってきているのでは、と想像させる93年ヴィンテージのロワール地方のカベルネフラン種。熟成した複雑さと酸を中心に骨格を作るワインです。
いよいよ最後の料理は、エスポワールが得意とするジビエとキノコの組み合わせです!
脂ののった猪鞍下肉とそのベーコンをじっくり焼き、セイタカイグチというシャキシャキ食感が特徴のキノコを添えました。またソースはコウタケ(香茸)というその名の通り、香りのあるキノコをジビエソースに加え仕上げました。しっかり表面を炭焼きした猪のおいしさとキノコのうまみと触感は相性抜群です。
この料理に合わせた最後のワインは、90年代のビックヴィンテージ96年のボーヌ1er クロデムーシュです。良年ならではの力強さがあり、猪の味わいと良くマッチしていました。
しめのデザートはエスポワールの定番、栗のモンブランです。ほんのりシナモンを香らせ、甘さ控えめにするスタイルはオープン以来変わらずです。
大いにキノコ話で盛り上がったスペシャルディナーでした!
やはりキノコは魅了満載ですね!来年もお楽しみに!