2022.03.12

シナノユキマス仕入れました!

今回は信州が誇る淡水魚のシナノユキマスの仕入れに同行しました。

場所は塩尻にある田川浦養魚場さんです。

まずはシナノユキマス簡単な歴史ですが、1975年、長野県水産試験場佐久支場が高冷地における鯉に代わりうる養殖魚種の開発を目的に当時のチェコスロバキアから導入をしました。ここで世界初めて事業規模でシナノユキマスの完全養殖に成功しました。

1983年には長野県の特産にふさわしいよう当初ロシア語でペリヤジと呼ばれていましたが美しい銀白色の姿から長野県で生産されたことを合わせ(シナノユキマス)がつけられました。

今回担当していただいたのは田川浦養魚場の百瀬さんです。

きっかけは、当時の長野県知事がシナノユキマスの養殖業者を探していた時、百瀬さんのおじいさんが立候補し、この魚の養殖を始めたのだそうです。

シナノユキマスは3~4年ほどで1kgを超えるそうで、それぞれの個体差が出やすいそうです。

養魚場は三区分に分かれており1年未満のもの、2~3年、3~4年のものと区分されそれぞれのサイズが異なります。

ここは養魚場の裏山から原水が来ているため毎分8tの水が流れ常に濁りのないきれいな水質、水温が保たれています。なので他の養魚場よりも独特な魚の香りのない旨味があるシナノユキマスが育ちます。

また、鳥獣被害も多く、サギやイタチといった動物たちが魚を狙うので網を張るようにして対策をしています。

さらにこの魚はかなりデリケートだそうで、引き上げるときはタモ網を使いますが、その際ユキマス同士がぶつかった衝撃で脳震とうを起こしてしまうそうです。扱いも丁寧に行います!

長い期間を経て、自然の恵みと人の手によって育てられたシナノユキマスは白身肉で淡白な味わいで淡水魚特有の香りも少なく、適度な脂と甘味、歯ごたえも特徴的です。

この春のメニューではシナノユキマスを魚料理として登場予定です!

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